Hot Thumbs O'Riley / Wicked Ivory (Love)

WICKED IVORY
 フィンランドの70年代を代表するロック・バンド(そしてヴァージンが初めて契約した北欧のバンド)、Wigwam(現在ノルウェーに同名のハード・ロック・バンドがいるらしいので混同注意)のヴォーカリスト、Jim Pembrokeのファースト・ソロ(72年)。これが実に後期ビートルズ的というかキンクスをバックにニルソンが歌うみたいなひなびたペーソスに溢れた素敵ポップ(微妙にコンセプト・アルバム?)になっていて、実はウィグワムの諸作よりも好きかもしれない。そもそもヴォーカリスト自身は英国出身だそうで、その出自的なもの(ネジれとユーモア)がこのソロ作では素直に表れているのかもしれない。そういえば、ウィグワムのライヴ・アルバムはビートルズのカヴァーが多かったっけ。