食ってはいけない音飯

The Holy Rood Of Bromholm



Stone Angel / The Holy Rood Of Bromholm
(Mellow Candle 2004)

 いや、内容はすばらしいんですよ。最早レア・フォークの代名詞になりつつある、ストーン・エンジェルの75年の秘蔵ライヴ録音。音質良好(ホンの時々ヨレる)、未発表曲満載、演奏も最高とくれば買う価値はアリアリなんですが…。最後の曲がねぇ…。1分かそこらでブッツリ切れとるんです。さらにその後2分間無音状態が続いてそのまま終わるというまさに逆シークレット・トラック状態。これにはさすがにビビリました。っていうか、ブートではよくあることなんでしょうが、この沈黙の2分間、異常なまでの後味の悪さは何なんだと。あれ? ひょっとしてこれ不良品? でもキッシング・スペルだしなぁ。


Flim / given you nothin (Tomlab 2002)

 これは逆にジャケがいいのに内容が詰まらない。所謂「牧歌的エレクトロニカ」の典型といえる音。なんだけど、良くも悪くもそれだけ。生音(ピアノ)をフィーチャーしていて耳触りは割ときれいだけど、The Booksとかに比べてもいまいちとっかかりがなく、何となく雰囲気だけでそのまま流れていってしまうという印象。まさにタイトル通り。あ、それを狙ってるのか? いや、そんなもん狙うな。ジャケはいいのになぁ。