Coach Fingers / One For The Road


 No neck blues bandっていまいち好きになれないのだけど、そのメンバーが別にやっているこのバンドの素晴らしさは何なんだろう。70年代東海岸サイケ、ザッパあたりのネジれ方にも連なるような、90年代のUncle Wiggly、Fly Ashtrayとかとも共振性を感じさせるような、カントリー的な呑気さとエグいフリーク・アウト感覚がごく自然にさりげなく共存しちゃってる感じがこっちの脳内時計をジワリジワリと狂わせる。70年代の写真や映像の質感に特有の、あの若干漂泊された感じがうっすらとこちらの脳内にもかかってくるような(判りにくい)。この、一応song-orientedではありつつも、pitchforkですらおそらく盛り上げようのないであろう時間軸のネジ曲がったヘンな存在感がたまらなくカッコいいです。これはツアーepでwarszawaで買ったものだけど、locustから正式なファーストNo Flies on Frankが出ていて、こちらは普通に手に入ると思います。