今日の音飯

evolutions

HUMAN BEINZ / EVOLUTIONS

日本でも「NOBODY BUT ME」(邦題は「ノー・ノー・ノー」)がヒットしたオハイオ出身のヒューマン・ベインズ、68年のセカンド(結構レア?)。まずやっぱりジャケのヴィヴィッドな色使いが目を引きます。今見ても結構斬新。肝心の中身は典型的なサイケ・ポップ・チューンを基点として、ソフト・ロック風、ガレージ風、果ては現代音楽風なんてのまで飛び出して、68年という時代が30分強という時間の中にコンパクトに詰まっていて楽しい。HOLLIESの同タイトルのアルバムとも通じるような、サイケの名を借りたポップ・バンドの多くがスタジオ・ワークの魔術を駆使して野心をもって挑んでいた時代ならではの賜物。これ聴いてあの太陽がギラギラしていた不思議な時代に30分だけ戻ってみるのもいいかもね。でもそれって進化なのか?