今日の音飯

SHAPE OF THE RAIN / RILEY RILEY WOOD AND WAGGETT (NEON/REPERTOIRE)
 古ぼけたイギリスの街角に佇むメンバーの写真が実に印象的なkeefのジャケで有名(?)な4人組の唯一のアルバム。the byrdsを思わせるなめらかな12弦ギターの浮遊感溢れる音色がそんな街並みを思わせるどこかくすんだ色合いに染まってゆく。そんな、どこか英国らしい湿り気をもったギター・サウンドがとても魅力的な一枚だ。それは80年代後半のネオサイケの透明感ともちょっぴり共振するし、今で言うとTEENAGE FANCLUBのRAYMOND MCGINLEYが書く曲に通じるものがある。そう、あのちょっとミニマルだけど伸びやかな感じ。地味といえば地味だし、演奏もところどころ拙いんだけど、そんなこじんまり感が、まるで懐かしい思い出に浸っているかのようなノスタルジーを掻き立ててくれる。